小谷村長が会長を務める「全国草原の里市町村連絡協議会」では、希少となった全国の草原とその里に光をあて、人と自然の関りの中で培われてきた知識や技術、人々の想いを次の世代につないでいくため、「未来に残したい草原の里100選」の選定事業を2022年度から開始しました。22年、23年の2回の選定で全国48カ所の草原の里が選定されました。
2023年の3回目には、「小谷」が応募し、2024年3月の有識者からなる選考委員会が東京で開催され、他の4団体と一緒に選定となりました。
「小谷」が選定された理由は、全国的にもまれなカリヤスの茅場が広がっており、北アルプスや信越国境の山並みを見渡せる景観に優れ、茅の採取が継続的に行われていること、
野火付けや茅刈りなど管理が行われて、文化財の屋根の資材として現在も活用されており、管理と利用との循環が、他地域のモデルケースとなること、地元の中学生(スキー部、保護者も)が茅刈りに参加し、また、複数の大学が研究や草原管理に参加するなど、地域内での次世代の育成や、地域外を巻き込んだ参画がみられ、将来を見据えた仕組みづくりに期待できることなどが上げられています。
10月4日(金)の草原サミット・シンポジウムに先立ち、9:30から100選の認定書授与式が行われます。一般の方の観覧も可能ですので、ぜひお越しください。