文化庁では、平成18年度から文化財件建造物に必要な木材や茅などの原材料を供給する場所や資材採取の技能者を育成するための場所を、「ふるさと文化財の森」として設定し、管理業務に要する経費の支援や資材採取の研修や普及啓発事業などを行っています。
令和6年3月19日に小谷村の「雨中(うちゅう)ショクの茅場」が他の3カ所とともに新たに「ふるさと文化財の森」に設定されました。
「雨中ショクの茅場」は雨中地区の上方の西山林道沿いに広がる、約13.5haの茅場で、雨中林野組合が「野火つけ(山焼き)」等を行い、しっかり管理されています。秋になるとススキ5千束、カリヤス4千束を刈り取ることができます。茅場の植生に関する学術研究の場として、また、伝統的な景観を観光に生かすなど多面的な活用が期待されています。